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第2章  実務編 (1)雇用管理 福利厚生・コミュニケーション・教育

Q19 職場とのコミュニケーション、社内情報の提供の工夫
在宅勤務者と職場の人とのコミュニケーションや、社内情報の提供についてどのような配慮をしたらよいでしょうか?

A19

 在宅で一人で仕事をしていると、個人差はありますが、孤独感や疎外感を感じる勤務者が多いようです。出勤の手段がある場合は定期的な打ち合わせや社内情報報告会などの機会に出社させるようにし、その際に職場の人とのコミュニケーションをはかれるようにしていくことも必要でしょう。 
 社内報の送付などの他、最近では、社内のネットワークを在宅勤務の場所から利用することにより、社内情報について、他の職場と同様に得ることができる企業も多くなっています。 
 勤務者側に対してもこのような環境を利用して、積極的に職場とのコミュニケーションや社内情報を得るように指導することが必要でしょう。

コラム2-20

【事例】 社長が打ち合わせに自宅を訪ねる

 料亭等5店の飲食業を経営するI社で、Xさん(頚髄損傷1級)は在宅でワープロやパソコンを使って業務を行っています。業務内容はマーケティング、経理書類の作成、ダイレクトメールの作成、ちらしやメニューの作成などです。 
 月に一度、Xさんが打ち合わせのため出向く他、社長が週に一度勤務者宅を訪ねスケジュールや仕事量を調整します。また、毎日、在宅勤務場所にそれぞれの店の責任者が電話をいれ、打ち合わせをすることにしています。
[I社のヒアリングより]

コラム2-21

【事例】 職場の仲間が訪問

 在宅勤務者の自宅の仕事場所には、職場の仲間の写真が飾ってあります。会社の仲間とは電子メールや電話やFAXでやりとりをします。また、年に一度職場の仲間が自宅を訪ねて懇談したり、会社行事に参加したり、みんなで食事をしたりして、コミュニケーションをはかっています。
[C社のヒアリングより]

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