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第2章  実務編 (1)雇用管理 業務・指示・報告

Q17 出勤の頻度
障害のある在宅勤務者は出勤することが困難な人がほとんどですから、できるだけ出勤しないですむように仕事の仕方を検討したいと思いますが、どのくらいの頻度で出勤してもらったらよいでしょうか?

A17

 業務内容、在宅勤務者の身体状況、自宅と会社の距離などによって、在宅勤務者の望ましい出勤頻度は各々異なりますが、月に一度程度出社してもらう例が多いようです。通勤が困難なために在宅勤務をしている障害者は、基本的には通勤しなくても仕事が進められる条件を配慮することが望ましいでしょう。
 しかし、在宅勤務においては、孤独感や疎外感をもちやすい場合が多く、企業の一員であることを実感できるような配慮も必要です。打ち合わせや報告会などのような機会に出社してもらうこともひとつの方法であり大切なことです。

 

コラム2-17

【事例】 出社回数

 Cさん(脊髄性横断マヒ1級)が配属されているP社の総合研究所は都内の自宅から片道2時間かかりますが、Cさんは少なくても週1回、平均すると週2回は出社することにしています。 
 自宅にも会社と同レベルのコンピュータシステムを設置しているため、出社しなくてもコンピュータネットワークの活用により、充分に仕事をしていくことはできます。しかし、Cさんは直接仕事仲間に会い、打ち合わせをしたり、情報交換をすることをとても重要と考えています。 
 また、月1度、所長による全体朝礼があり、会社の現状についての話などもあります。これについては朝9時から始まりますので、自宅を相当早く出なければなりませんが、Cさんは積極的に出席するようにしています。
[N社のヒアリングより]

コラム2-18

【事例】 在宅勤務者のミーティング

 E社には、データ入力、ワープロ文書作成の業務をしている障害のある在宅勤務者が4名います。この4名の在宅勤務者は、月に一度出社のうえ、ミーティングを行っています。このミーティングでは、在宅勤務を行う中で感じていることなどについても、相談するなど、交流のよい機会ともなっています。
[E社のヒアリングより]

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