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百五管理サービス株式会社

在宅雇用企業事例

令和3年度登録

企業および事業の概要
事業所名 百五管理サービス株式会社(別ウィンドウで開きます)(法人番号3190001000894)
業務内容
銀行文書の保管・管理業務、銀行用度品の取扱業務、印刷業務(名刺、封筒、帳票プレ印字、チラシ・研修等資料、手形小切手帳)、文書電子化業務、ゴム印作製業務など
従業員数 51名(うち障害者26名)※令和3年7月1日時点
在宅勤務者数 10名(2020年4月の第1回目の緊急事態宣言発令時)
所在地 〒514-0819 三重県津市高茶屋7丁目6番70号【本社】
〒514-8666 三重県津市岩田21番27号(百五銀行岩田本店棟7階)【岩田棟分室】
在宅勤務者の雇用状況
氏名/年齢 濱田 永規さん
障害状況(等級) 知的障害
雇用形態・配属部署 正社員・本社 業務推進部
業務内容 (緊急事態宣言下における在宅勤務の業務内容)
2020年4月の新型コロナウイルス感染拡大への対応に基づく緊急事態宣言の発令に伴い、本社の通常業務である「用度品取扱業務(※)」の中で知的障害のある社員等にも在宅勤務として対応できる業務内容(「小分け作業」と「セット作業」)を整備した。

「小分け作業」
親会社の百五銀行営業店で使用する販売資料や広告宣伝用のパンフレット、チラシ類等を出庫単位(10冊、50冊、100冊など)に分けて、帯封をかける作業。
「セット作業」
数種類あるパンフレットやチラシを1セットとしてクリアファイル等に詰める作業。商品ごとのキャンペーン開催時期に銀行本部からのオーダーに応じて作成。

※用度品取扱業務
 百五銀行で使用する用度品(伝票等、広告宣伝物、事務用品等)の出庫と在庫管理を行う。出庫は毎日あり、営業店ごとに請求のあった用度品を箱詰めして出荷する。通常業務では、障害のある社員(以下「チャレンジド」)は請求書のPC入力、用度品の出庫、小分け、在庫補充などを行う。
勤務日数・時間 緊急事態宣言期間中のみ在宅勤務。
※通常の勤務時間(8時45分~17時15分)を基本に在宅で勤務。
業務管理
・職場の指導担当者等が週1回チャレンジドの自宅に在宅勤務で対応できる作業物を配送する。
・指導担当者等がチャレンジドの自宅へ作業物を届ける際には、完成品や取組状況などを確認する。
用度品取扱業務のお写真

用度品取扱業務

コミュニケーション・社内情報の提供
・指導担当者等が作業物を届ける際には、チャレンジドの表情や口調、受け答えの状況を確認しながら、健康状態、労働意欲などについて本人や家族と相談するなどのコミュニケーションを取るようにした。
在宅勤務の状況について
在宅雇用を導入した動機・経緯
 2020年4月の緊急事態宣言の発令に伴い、親会社(百五銀行)より公共交通機関の利用自粛の指示があったため、公共交通機関でしか通勤できないチャレンジドを対象に在宅勤務を実施することとした。
 職場の指導担当者が、チャレンジド23名(当時)の在宅勤務における業務内容を整備し、その中で知的障害のある社員8名と精神障害のある社員2名の計10名が用度品取扱業務に取り組むようにした。
在宅雇用導入にあたっての準備内容

1 在宅勤務計画の作成、家族への説明
・チャレンジド一人ひとりの在宅勤務スケジュール、本人に合った作業内容、作業量を計画し、事前に本人及び家族に在宅勤務の計画を説明及び了承を得る。

2 作業物の準備
・週1回自宅に作業物を届けるため、在宅勤務の計画に基づき作業物を選定し、1人分の作業量に仕分ける。

3 配送ルートの確認
・通常業務で使用する車両やドライバーを活用し、チャレンジドの自宅までを効率的に回れる配送ルートを作成した上でチャレンジドが行う作業物を配送する。


 

百五管理サービス株式会社(森永代表取締役、企業在籍型職場適応援助者 仙崎さん)からのメッセージ
(森永代表取締役)
 現在(2021年7月)は緊急事態宣言も解除され通常勤務できる状況ですが、テレワークを定着させる目的で、昨年11月から4名のチャレンジドが、それぞれ月1回程度自宅でPCを使ってアンケートの集計作業や名刺のレイアウト作成等の作業をしております。
 会社としてはテレワーク用のPCの整備、業務用サーバーにアクセスできるネットワーク環境を構築しました。
テレワークできる環境を構築するにはコストがかかりますが、だからこそ当社が率先して障害者雇用でのテレワークを実践し、そのノウハウを確立し普及することで、地域企業の良きお手本となれればと考えています。

(仙崎さん)
 2020年4月の第1回目の緊急事態宣言発令に伴い、一部の社員に在宅勤務を実施しました。当社は取り扱っている業務のほとんどが個人情報等を扱うため、自宅に現物を持ち帰ってできる業務は限られていますが、その中で知的障害のある社員などにも対応できる業務の切り出しを行いました。
 緊急事態宣言下における知的障害のある社員等が在宅勤務で用度品取扱業務に従事したことは、社員の心身の健康や労働意欲の維持にもつながっています。
 障害のある社員が在宅勤務する上で重要なことは、あらかじめ在宅勤務の計画(スケジュール、業務内容等)を立て、該当の社員及び社員の家族に対して具体的に説明し、理解を得ることと考えています。  



代表取締役森永様のお写真

森永代表取締役

仙崎さんのお写真

仙崎さん

在宅勤務者(濱田さん)からのメッセージ
 自宅では、会社の始業時間に合わせて作業を開始し、昼食休憩を1時間取った後、17時まで作業を行いました。会社の勤務時間と同じにしたことで、生活リズムも安定し、コロナ禍でも不安無く集中して作業をすることができました。
 また、週1回、会社の人たちが自宅に作業用のパンフレットやチラシを運んできてくれて、その時に声をかけてくれたことがとても嬉しかったです。
在宅勤務者濱田さんのお写真

濱田さん

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