(ここから、本文です。)

富士ソフト企画株式会社

在宅雇用企業事例

令和2年度登録

企業および事業の概要
事業所名 富士ソフト企画株式会社(別ウィンドウで開きます)(法人番号7021001009732)
業務内容
名刺作成、データ入力、HP作成、サーバー管理、印刷物全般の製作、ダイレクトメール発送、生命保険・損害保険代理店業務、障がい者委託訓練
従業員数 260名(うち障害者226名)※令和3年2月1日現在
在宅勤務者数 緊急事態宣言(令和2年4月)に伴い社員の半数が在宅勤務を実施→取材日時点(令和3年1月)は3割程度の社員の方が在宅勤務
所在地 〒247-0072 神奈川県鎌倉市岡本2-13-18 (大船本社)
在宅勤務者の雇用状況
氏名/年齢
  • 梅澤 健太郎 さん
  • 畑野 好真 さん
障害状況(等級)
  • 精神障害
  • 精神障害
雇用形態・配属部署
  • 業務統括グループ 秋葉原オフィス リーダー(管理職)
  • 企画開発部 採用チーム
業務内容
  • 東京エリアの管理業務担当。
    各オフィスの代表や他エリアと連携して人事や業務の管理・面談・相談の対応、課題の抽出と是正、実務も担当。
  • 採用業務(応募書類の整理、面接対応、CSR研修)。
在宅勤務中はコロナ禍による採用業務の停止に伴い、新しい業務としてマスク作りを担当。 ネットを通してマスクの作り方を研究。作り方を作業手順書にまとめ、他の社員と共有。 1日2個~3個程度を目途に在宅で作業し、後半は1日5個~6個作成。 完成したマスクは出社時に洗濯・アイロン・消毒しアグリビジネス部に配送。 アグリビジネス部でパッキングし、マスクが不足している部署に配布を手配。 その他、通常業務をそのまま在宅で行えない社員は、職業訓練の教材や業務マニュアル作成、海外からの見学者向け案内文の英訳等普段なかなか進まなかった業務を担当。
勤務日数・時間
  • 緊急事態宣言に伴い週1回程度の在宅勤務
  • 週2~3日程度の在宅勤務(1日おきに出社)
業務管理
    • 1日4回(始業・終業・休憩開始・終了)メールにて業務の進捗状況を報告。
    • オンライン朝礼による、部下との業務の報告・連絡・相談及び健康状態のヒアリング。
    • 在宅時の質問・相談・指示はチャット機能・メール・電話・web会議を活用。
    • 部下の健康状態に配慮した出社率・仕事量の調整。
    • 部下の在宅環境構築に係る調整。
    • 1日4回(始業・終業・休憩開始・終了)メールにて、業務目標・進捗状況を上司に報告。
    • 業務相談は電話・メールで上司に連絡もしくは出社時に対面にて相談。
    • 生活リズム記録表」を使い、毎日の健康状態を記録。(不調があった場合、出社時に上司と相談)
コミュニケーション・社内情報の提供
  • 精神、発達、知的障害の社員が多いため、定期的な通勤や生活リズムを崩さないことを重視。
  • チャット機能・メール・電話・web会議で報告・やり取り。
  • 部下のコロナうつを防ぐためにサポート方法(声のかけ方・話の聞き方)を管理職とメールにて共有・実施。
  • ヘルスキーパーが自宅でできるストレッチなど心身の健康を保てる情報を定期的に社内イントラネットで配信・共有。
  • 教育事業部が心身の安定を保つ方法を考案し、社内イントラネットで配信・共有。(その後「心のマスク」と題し冊子化)fv
設置機器
在宅でPC・リモート業務のできる社員には、会社にあるwebカメラ・PC・デスクトップ・ノート・タブレットを含め貸与。
設置費用 機器は会社からの貸与。光熱費・電気代は1日100円会社が負担。マスクで使用する生地は会社負担。
在宅勤務の状況について
在宅雇用を導入した動機・経緯
障害者雇用は原則として通勤で行っているが、緊急事態宣言に伴い、令和2年4~5月、令和3年1月~在宅勤務の可能な社員は一定頻度で在宅勤務を導入。

秋葉原ビルの写真

在宅雇用導入にあたっての準備内容
  • 1日100円の光熱費・電気代の補助。
  • PC環境整備のための備品補助。
  • web会議の研修。
  • セキュリティ要領の作成と周知。
  • 在宅で可能な職務の切り出し。
富士ソフト企画株式会社(企画開発部 遠田部長)からのメッセージ
当社の障害のある社員のうちの7割程度が精神・発達・知的障害を持っています。このため、メンタル面の調子を整えるために規則正しく通勤し生活リズムを整えること、自分が会社で必要とされているという実感を持ってもらうことを重視しています。在宅勤務導入にあたり、社員の自律心を育てるためめりはりのある目標設定、定期的な連絡などを心掛けました。ヘルスキーパーも緊急事態宣言中は本来業務がなくなったため、社員の心身の健康づくりのためのコラムを書いてもらい社員に向け発信しました。
 在宅勤務をきっかけに、社員が自分で仕事を作り出すなどの取組や、人によってはパソコンスキルが向上するなどの効果があったと考えられます。

取材のお写真 遠田様

在宅勤務者(梅澤さん)からのメッセージ
今回の在宅勤務をきっかけに業務量が増えており、会社全体としてイレギュラーな状況に対処する力が付いたのではないかと思います。出社している方が体調は安定しますが、在宅勤務時は、仕事の場が変わるだけであることを意識し、生活リズムは出社時と変えないことを心掛けました。また、私は管理職という立場でもあるため、オンライン朝礼などで連絡を取り合うことを心がけました。個人情報を扱う社員は在宅では同じ業務を行いにくいですが、出社と在宅の人で業務量が不公平にならないよう課題を出すことなどを工夫しました。社長から「大変な状況こそ新しいことを見つけるチャンスである」と言われたので、この状況の中で自分としても発展していきたいです。

在宅風景様子 梅澤様

在宅勤務者(畑野さん)からのメッセージ
緊急事態宣言に伴い、採用活動ができなくなってしまい新しい仕事を見つけることから始まりました。新しい業務としてマスク作りを担当しました。自分でマスクの作り方を研究し調べて型紙を起こすところから始めました。裁縫は得意ではなかったのですが、だんだん上達し、生産量が増えました。1時間頑張るごとにチョコレートを1粒食べる、2~3日に1回は生地を探しに外出する、安眠のBGMを聴くなど気分転換や生活リズムの維持を大切にしました。
 在宅では朝食欲がなく、服薬が抜けてしまうことがありましたがその分昼・夜の服薬を欠かさないよう注意しました。また、1回分の薬をまとめて包装してもらったのも服薬の負担軽減になりました。

在宅風景様子 畑野様

アンケートのお願い

皆さまのお役に立てるホームページにしたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いします。
※アンケートページは、外部サービスとしてユミルリンク株式会社提供のCuenote(R)を使用しております。

アンケートに答える