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株式会社NTTデータだいち

在宅雇用企業事例

企業および事業の概要
事業所名 株式会社NTTデータだいち(別ウィンドウで開きます)(法人番号5010601036040)
業務内容 1.ITサービス関連事業(Webサイト制作、Webシステム開発、アクセシビリティ診断、IT研修、ソフト・ハードサポート 等)
2.オフィス関連事業(ヘルスキーパールーム運用、名刺作成、オンデマンド印刷機による簡易印刷・製本、各種ドキュメント類の電子化、貸し植木メンテナンス、機密文書の回収・裁断、書籍の販売代理店、弁当販売、弁当容器の洗浄、その他受託業務 等)
3.農業関連事業(果実・野菜栽培、飲料製造、リフレッシュプログラム提供 等)
従業員数 108名、うち障がい者数74名(平成23年7月1日現在)
在宅勤務者数 20名(平成23年7月1日現在)
所在地 〒 135-6014 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル

在宅勤務者の雇用状況
氏名/年齢 八幡 和士宏さん
在住地 鳥取県
障害状況(等級) 下肢機能障害(2級)
雇用形態・配属部署 常勤嘱託社員(※雇用形態は嘱託社員と正社員の2種類あり)・ITサービス事業部 Webアクセシビリティ診断担当
業務内容 Webサイトの制作・更新、 Webアクセシビリティ診断 等
勤務日数・時間 週5日勤務、9:00~17:30 の7.5時間勤務 (昼休憩は12:00~13:00 その他適宜,小休止をとるようにしています)
業務管理 業務開始および終業時にはEメールにて管理。毎週木曜日に週報の提出。3ヶ月に一回面談(テレビ会議)を実施し、今後のスキルアップ等を記載するスキルアップシートを提出。就業ルール等を記載した「手引き」の配布。グループウェアによるマニュアル、各種様式類の管理。 等
なお、3ヶ月に一回の面談では、業務だけではなく、悩み事や体調管理の方法などの相談も受けています。
コミュニケーション・社内情報の提供 在宅勤務者同士のチームを構築し、朝会を実施。月一回メンバー全員による全体ミーティングを実施。テレビ会議による業務打合せ、面談等の実施。年一回程度、(東京)本社にて実施する全社行事への参加。 等
賃金 月給制
設置機器 シンクライアント端末、テレビ会議用端末・カメラ、通信回線
設置費用 シンクライアント端末、テレビ会議用端末・カメラについては会社から貸与。水道光熱費、通信回線使用料等は定額にて給与に加算。

在宅勤務の状況について
在宅雇用を導入した動機・経緯 株式会社NTTデータで障がい者雇用の促進を検討した際、本業と近い事業でかつ多くの障がい者が居住地を問わず活躍できる事業となりうることから、在宅雇用によるwebサイト制作事業を導入。平成20年7月に障がい者雇用の促進を目的として新たな子会社(株式会社NTTデータだいち)を設立し、同年9月に事業を移管(在宅勤務者は7名)。NTTデータだいちは、同年12月に特例子会社としての認定を受け、事業の領域・規模を拡大中。2011年7月現在の在宅勤務者は20名。
在宅雇用導入にあたっての準備内容 在宅雇用導入にあたっては、シンクライアント端末(情報セキュリティの確保)の導入、就業規則・各種マニュアルの整備を行い、業務としては先ずWebサイトの制作を手がけました。また、業務面に限らず悩み事の相談も可能な専任の担当者を配置しました。その後、テレビ会議システムや新たな休暇制度(主に肢体不自由者向け)を導入しました。全国に在宅勤務者がいること、重度の障がいの方が多いことから、テレビ会議システム導入による情報共有、コミュニケーション機会の確保は非常に効果的でした。
株式会社NTTデータだいちからのメッセージ 「在宅勤務は難しい」と思ってそこで止まらず、一歩踏む出す前向きな勇気が必要だと思います。スタートをすることを前提に、本気で検討を進めれば、課題についても解決方法が見出せます。当社の場合も最初数名から始め、管理するコーディネータと在宅勤務者が直接やり取りをしていた時は雇用・業務管理上の負担がかなりかかっておりました。しかし、規模が大きくなり、在宅勤務者同士でチームを組み、チームワークで仕事ができるようになってからは驚くほどスムーズにいくようになりました。業務の内容にもよりますが、(障がい者の中で)チームリーダを育てることがひとつのポイントになります。またコスト的には、障がい者の方に限らず、在宅勤務というシステムがうまく回れば事務所経費や通勤費が削減できるというメリットもあります。
今年度より、当社では在宅で実施できるeラーニングによるWeb制作研修も受託しているのですが、採用する側として、就職希望者の方に事前に実技研修を受けるように指導されることをお勧めします。在宅勤務というのは、内職ではない、誰ともしゃべらないで過ごすわけではないということを、例えばWeb制作の実技研修のなかで在宅勤務を体験することにより、イメージ出来る機会を設けることが非常に重要なことだと認識しています。実技研修を事前に行うことは在宅勤務者(障がい者)側及び採用者側双方にとってメリットがあります。
在宅勤務者(八幡さん)からのメッセージ
大学は電子系の学部でワード、エクセル、パワーポイント、プログラミング(C言語)などはある程度習得していましたが、Webサイト制作は経験がありませんでした。大学には障がい者に特化した就職活動のためのサポート(特に在宅勤務による就職先)がなかったので、就職先はインターネットなどを利用して自分で探しました。
就職に際しては、在宅勤務を行うためのマナーやWebサイト制作スキルを習得する4ヶ月間の外部研修を受けました。Webサイト制作に関しては初心者でしたが、就職する意欲を持って研修を受けることで、ある程度の実務をこなせるレベルまでになりました。在宅勤務をするようになってからは、1日7.5時間、週5日勤務する必要があるので、体調を崩さないように睡眠を充分にとることや栄養バランスに気をつけております。ストレスは特に感じていませんが、休みの日には趣味のゲームや読書で息抜きをしています。4ヶ月に1回通院、6ヶ月に1回検査入院を行っていますが、だいちの休暇制度内で充分賄えます。
在宅勤務という働き方のお陰で、諦めかけていた就職と社会参加が出来ていることをとても嬉しく思っています。まだ在宅勤務という就業形態が十分に広まっているとは言えないので就職までこぎつけるのは難しいとは思いますが、企業や在宅勤務支援団体等に相談することで道を広げることができます。より多くの障がい者の方に働ける喜びを感じていただきたく思っております。

八幡さんの在宅勤務風景

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