株式会社 オリィ研究所
在宅雇用企業事例
2019年度登録
事業所名 | 株式会社 オリィ研究所(別ウィンドウで開きます)(法人番号701160107887) |
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業務内容 |
コミュニケーションテクノロジーの研究開発及び製造販売
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従業員数 | 23名 |
在宅勤務者数 | 3名 |
所在地 | 東京都港区芝5-1-13 三ツ輪三田ビル6階 |
氏名/年齢 | 村田 望さん |
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在住地 | 東京都 |
障害状況(等級) | 筋力低下の病気による、身体障害1級 |
雇用形態・配属部署 | 秘書、広報担当(2017年9月~) |
業務内容 | ・秘書業務 社長のスケジュール管理、講演の調整等 ・広報業務 ホームページの更新、講演等 ・その他 接客、会議への参加・議事録作成、障害者の方の就労支援(採用面接等) |
勤務日数・時間 | 週5日・平均4時間程度(変動あり) |
業務管理 |
各在宅勤務者にマネージャーがいて、報告・相談等を行う
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コミュニケーション・社内情報の提供 |
分身ロボットやテレビ電話、アプリを使用しての打合わせ
社内各所にある分身ロボットへ自由に通信でき、各所でコミュニケーション可能 (タブレット等へパワーポイント等のデータを接続し、分身ロボットでの研修、打ち合わせ等が可能) |
賃金 | 時給 |
設置機器 |
分身ロボット(Orihime)、パソコン(必要に応じて)
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設置費用 | 会社負担 |
在宅雇用を導入した動機・経緯 |
在宅雇用をはじめようとしたというよりも、Orihimeという分身ロボットを作っているので、より働ける・働きやすいツールを作るとなったときに、外出困難な人達に入ってもらったほうが、より良いものができるだろうと思ってはじめました。2014年から雇用を行っています。
当初から分身ロボットを在宅雇用に活用することを考えていたため、在宅の人と働くことに違和感は感じませんでした。しかし、一緒に働く中で、用がある時だけ在宅の人に接続し通信するのではなく、できるだけ繋ぎっぱなしにして、用がなくてもその場にいる形にすることが重要であると気づきました。在宅の人は我々が思う以上に孤独なので、チームビルディングが出来上がるまでは、ロボット越しに雑談をする、ランチに同席してもらうなど、会社への帰属意識がなくならないように気を付けるようになりました。カメラを設置して会社の状況を在宅の人に伝えることはできますが、それでは一方通行のコミュニケーションになってしまいます。ロボットが動いたり話したりすることで、社内の人とコミュニケーションが広がります。そういった自然なコミュニケーションが望ましいと思います。 ![]() |
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在宅雇用導入にあたっての準備内容 |
分身ロボットを置く以外には特にありません。ただ、遠隔地にいる方に個人情報を渡すので、機密情報に関する研修を行っています。
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(株)オリィ研究所(吉藤社長)からのメッセージ |
在宅雇用を含めた障害者雇用が上手くいかない場合、その理由はできる仕事が思いつかないということが圧倒的に大きいと思います。就業へのモチベーションがあって、通勤できる身体障害者は都内では既に雇用しつくされています。企業は東京に集中していますが、障害者の住居は集中しているわけではありません。雇用となるとバリアフリー化の工事やスタッフの配置、特例子会社の設立などコストがかかり、障害者にとっても必ずしも望んだ形で働けない場合もあります。そういった問題の解決方法の一つとして、私たちは雇用の方法、仕事の探し方、職務内容などを研究してきているので、企業から相談してもらえば分身ロボットを使って受付、秘書業務をするなどの事例を提案することができます。従来のテレワークでも、情報のやり取りはできますが、それでは長続きしないのは、その場に「居合わせる、存在する」ことの価値が見出されていないからだと思います。分身ロボットにより、その瞬間その場に居合わせることがき、在宅者のモチベーションも変わってくると思います。
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在宅勤務者(村田さん)からのメッセージ |
在宅で働いてみて、意外に色々な種類の仕事ができると思いました。セキュリティの問題が解決できれば、事務は通勤と同じくらいの仕事ができます。前職は通勤で働いていましたが、採用面接やカフェでの接客などその頃より従事する業務の幅が広がっています。在宅雇用だと体調が悪い時に休みやすくその点は助かっています。一方で、仕事の進捗状況が周囲に見えにくいので、時間配分や漏れがないかチェックするなどの自己管理を心掛けています。
分身ロボットを使って働くことは珍しい形態だと思われがちですけど、この働き方が当たり前になって、もっと様々な仕事を分身ロボットを通してできるようになることが夢です。そしてこの分身ロボットで在宅勤務を目指す方は、あきらめないで、自分のやりたいことを模索し、将来の仕事のために自分のできること、やりたいことを発見していただければ良いと思います。 ![]() |
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