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特定非営利活動法人 JCI Teleworker's Network

在宅雇用企業事例

企業および事業の概要
事業所名 特定非営利活動法人 JCI Teleworker's Network(法人番号4480005003871)
業務内容
ICT利活用技術を習得することにより、各自の障害特性に応じた「生きる力」と「働く力」を身に付け、「時間」と「場所」の制約から解放された新しい「ワーキングスタイル」と「ライフスタイル」を創出することを目指して、以下の事業を行っている。
1.障害特性に応じたICT利用技術の指導ができる「人材」の育成
2.チャレンジドを対象としたICT講習会・研修会の企画・運営
3.重度移動障害者に対する在宅学習の支援
4.ICT利活用による新しい就業形態の創出と収益事業化
5.ユニバーサルな社会の実現に向けた事業への積極的な参加
6.行政,民間企業,関係団体との協働・提携の推進
JCI事務局

JCI事務局

特記事項
①「ソーシャルビジネス55選」に選定(経済産業省、平成20年)
②「ソーシャルビジネスノウハウ移転・支援事業」を受託(経済産業省、平成21・22年度、全国の4事業所・地域の支援)
③「社会的事業者育成訓練」を受託(厚生労働省、平成22年5月~23年5月まで)
④「ICT絆プロジェクト」に採択(総務省、平成22年12月~23年3月、プライベート・クラウドによるテレワークビジネス推進)
従業員数 300名 、うち障害者数230名 (平成23年1月31日現在)
在宅勤務者数 1名 (平成23年1月31日現在)
所在地 〒779-0303 徳島県鳴門市大麻町池谷字丸池29-3

在宅勤務者の雇用状況
氏名/年齢 鈴木雅彦さん(29歳)
障害状況(等級) 両上下肢機能(1級)
在住地 徳島県板野郡
雇用形態 正社員
業務内容 会員管理の事務作業や団体内の様々なプロジェクトチームの業務全般
①事務局での作業(通勤) : 週初めの定例ミーティング、機密性の高い事務処理
②JCI鳴門UPセンターでの作業(通勤) : 独自運営のIT講習会、チームで行うデータ入力業務
③自宅での作業(在宅勤務) : 印刷物の編集、Webサイトの開発・更新、業務処理システムの開発、各種マニュアル作成他
勤務日数・時間 週5日勤務、10:00~17:00(昼休み1時間)
業務管理 在宅・通勤を問わず、独自の業務日誌(作業別・30分単位)を記録・提出することと、外部への出向・会議の際には詳細なレポートを提出することを義務づけており、作業と勤務時間を管理している。
コミュニケーション メール、電話での伺い・指示・相談は、頻繁に行っている。(組織内でのポジションから、マネージメントレベルの判断の必要な場面が増えている)
賃金 月給制
業務用設置機器 パソコン、プリンタ、インク・用紙他の消耗品等全て事業所で全額負担

在宅勤務の状況について
在宅雇用を導入した動機・経緯
 
社会参加と就業に対する強い意欲を持ちながら「心身の障害、難病、高齢」などのために社会生活・職業生活の中で弱者の立場を強いられている人たち(チャレンジド)の、社会的・経済的自立の実現を目的として、平成11年4月に創設し、平成14年1月に特定非営利活動法人の認証を受けた。
また在宅就業支援業務の一環として、会員限定の受注業務閲覧検索室(Webサイトシステム)を設置し、平成18年9月から運用を開始,現在に至っている。会員は、受注業務を、公式Webサイトで検索し、自己申告で、業務にエントリーし、行った作業の質・量に応じた報酬を受け取る。
このような状況下で鈴木さんを在宅と出勤を組み合わせた勤務形態で雇用している。
在宅雇用導入にあたっての準備内容 鈴木さんが所有するパソコンと自宅のインターネット環境をそのまま使用してもらうことし、当団体からは高機能のデスクトップパソコンとプリンタを貸与し、在宅勤務の環境整備の充実を図った。
NPO法人JCI Teleworker's Network(理事長 猪子 和幸さん)からのメッセージ
①障害特性に応じた「就業環境」の整備は、重要である。事務局、活動拠点、、行政他との交渉・講習会講師としての出張(県外を含む)などを、支障なく行う環境整備に注力した。事務局・活動拠点・自宅のバリアフリー化を行った。併せて、移動に必要な移送車(車椅子用の公用車)と専任運転者(会員)、県外出張時の介助者(会員)を確保している。
②団体内で分担する業務の質と責任の向上、他の会員への影響力の拡大などから、言語能力・企画力・交渉力・考察力など、マネージメントに必要な資質の養成に注力した。
③将来、チャレンジドが主体となって行う「複合的な経営体」への移行を目指す本団体にとって、経営の意思を決定するためのグループの中核となる人材になってほしい。
「平成22年度地域情報化知事表彰」(猪子 和幸 理事長)

「平成22年度地域情報化知事表彰」
(猪子 和幸 理事長)

在宅勤務者(鈴木雅彦さん)からのメッセージ
在宅就業によって「職業生活」での可能性を拡大・進化したいとの、強い思いを理解し、支援していただいていることに、深く感謝しています。団体の事務局職員として雇用してくださったことにより、共に働く仲間たちのために努めることが、公平さ、思慮深さ、視野の広さなどの養成に役立っています。対価をいただく仕事には「期限」と「内容」について、一切の言い訳が許されないという言葉の重さと、どんな仕事を引き受けても、チャレンジドたちが「得手を生かした分業・協業によるチームワークと相互扶助」によって、やり遂げるという、団体の基本理念に適うスタッフとして、一層の精進を続ける所存です。
障害者ICT講習会講師の鈴木雅彦さん

障害者ICT講習会講師の鈴木雅彦さん

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