国際紙パルプ商事株式会社
在宅雇用企業事例
事業所名 | 国際紙パルプ商事株式会社(別ウィンドウで開きます)(法人番号9010001048806) |
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業務内容 | 紙、紙製品、パルプ、古紙、関連商品の売買、及び輸出入 |
従業員数 | 648名 、うち障害者数6名 (平成24年3月31日現在) |
在宅勤務者数 | 1名 (平成24年3月31日現在) |
所在地 | 〒104-0044 東京都中央区明石町6-24 |
氏名/年齢 | 安達文洋 62歳(勤続39年) |
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在住地 | 春日部市 |
障害状況(等級) | 網膜色素変性症による視力障害1級 |
雇用形態・配属部署 | 在宅勤務 人事部人事課所属 |
業務内容 | 海外情報の翻訳・分析、海外営業担当者への情報提供等 |
勤務日数・時間 | 9:00~17:15(12:00~13:00昼休憩) |
業務管理 | 月次報告 |
コミュニケーション・社内情報の提供 | メール、電話による連絡。月に1~2回打合せのため出社 |
賃金 | 月給(嘱託契約) *定年後も雇用継続 |
設置機器 | パソコン、視覚障害者用音声ソフト、プリンター、スキャナー、電話機(FAX付) |
設置費用 | 約40万円 |
在宅雇用を導入した動機・経緯 | 12年ほど前に視覚障害により通勤が困難となる。2002年7月より在宅勤務へ移行。本人の海外事業での豊富なキャリアと経験、英語力を活かすため、在宅勤務を検討、導入に至る。 |
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在宅雇用導入にあたっての準備内容 |
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国際紙パルプ商事(株)からのメッセージ | 安達さんは、12年ほど前から網膜色素変性症による視覚障害となり、通勤困難となりましたが、英語力と海外営業での長い経験を活かし、在宅勤務の方式で先ず海外情報の翻訳業務、分析から始めてもらいました。また月に1~2回ほど出社し、メンタルヘルスケアの活動や海外営業への情報提供をしています。出社した際には、若手社員の相談にも乗り、様々なアドバイスも行っています。社外の活動においても、NPO法人での中途視覚障害者の就労支援活動や、ブラインドセーリング(ヨット)の活動に参加しており、積極的に社会と向き合う姿勢には感心させられます。本人の能力を十分に発揮し会社や社会に貢献できることがベストの形であり、会社と本人双方における積極的な姿勢、十分な対話、各種実行が重要と考えます。また、人事担当者がNPO法人タートルのセミナーにも適宜出席し、視覚障害者の就労に関し継続して学んでいます。 |
在宅勤務者(安達文洋さん)からのメッセージ |
40歳ごろ網膜色素変性症を発病し、50歳の時に身体障害者手帳(1種1級)の交付を受け、在宅勤務は52歳からスタートしました。それまでは病気の進行や退職せざるを得ないのではないかという不安で一杯でしたが、就業規則の改訂や会社との信頼感のもとに仕事を続けられることになり、これほど素晴らしい会社はないと思っています。3年前に60歳で定年になりましたが雇用継続により現在も勤務しています。 業務内容としては、海外情報の翻訳業務・分析を手始めに、海外支店の議事録の翻訳、外部から得た市況報告へのコメント付加及び社内への配信を行っていました。また、週末は産業カウンセラーの講習を受講して、「メンタルヘルスケア促進チーム」の設立を会社に提案(現在は安全衛生委員会のアドバイザーとして、社内の環境改善に参画しています)、さらに自らが二つのNPO法人に所属して、視覚障害者の就労支援、社会参画を援助しています。 在宅勤務の実施にあたり工夫したことは時間管理と健康管理の二つです。時間管理としては、就業時間前に朝のラジオ講座(中国語、英語ニュース)を定刻に聞いて、1日の始まりとしています。また、朝食や昼食の時間、休憩の時間を規則正しくすることで、始業・終業時間を守る等、自己管理をしています。健康管理としては、休憩時間にラジオ体操10分程度(自宅内)、ストレッチ・柔軟体操などを行っています。 また、NPO法人タートル(副理事長)で視覚障害者の就労啓発のためのDVD「優秀な人材を見落としていませんか?」の制作などに参画しています。一方、7年前に視覚障害者の「ブラインドセーリング」(ヨット)と出会い、こんなことができるのかと夢が広がり、NPO法人日本視覚障害者セーリング協会に入会し(現在理事長)、東京湾や三崎(三浦半島)などで練習をして、2009年の秋に世界大会(ニュージーランド)に参加しました。2013年には日本(三浦半島、シーボニア)で世界大会を開催することになっています。加えて、CSR(企業の社会貢献)として、地元の中学校や高校で「障害と向き合う」というテーマで約10年講演していますが、これらの活動もすべて会社の仕事の一環としてバックアップしてもらっています。 会社の応接室にて取材を受ける安達文洋さん
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