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株式会社富士通ビー・エス・シー

在宅雇用企業事例

企業および事業の概要
事業所名 株式会社富士通ビー・エス・シー(法人番号2010401070589)
URL: http://www.bsc.fujitsu.com/
業務内容 ソフトウェア開発、ソフトウェアサービス及びソリューションの販売
従業員数 2009名 、うち障害者数28名 (平成23年6月1日現在)
在宅勤務者数 4名 (平成23年6月1日現在)
所在地 〒135-8300 東京都港区台場2-3-1

在宅勤務者の雇用状況
氏名 湯澤さん(勤続年数4年)
在住地 横浜市
障害状況(等級) 二分脊推による両下肢対麻痺 (1級)
雇用形態・配属部署 契約社員、人事統括部HRD推進部
業務内容 各種集計・分析(グラフ作成など)、ポスター制作、社内HPデザイン、更新業務、業務プロセス文書化業務、採用補助、各種資料作成、
勤務日数・時間 毎週4日、20時間を原則。午前10時から午後4時まで、正午から午後1時まで1時間の休憩を除き5時間勤務。
業務管理 社内ネットワーク上のWebメールを利用し、朝の始業連絡、終業連絡(日報)、ならびに週報を受信。必要に応じて状況把握のために電話連絡を行う。月2回の定例ミーティングを横浜市施設にて実施。セキュリティに守られた共有フォルダを用意。
コミュニケーション・社内情報の提供 本社からの各種伝達や在宅勤務の問題点の解消のために定例ミーティングを実施。社内ホームページが見られるように、在宅勤務者のパソコンを社内ネットワークに接続。在宅勤務支援担当者は通常の社用電話以外に社給携帯を貸与されており、在宅勤務者からの電話連絡に対応。定例ミーティングに加え自宅訪問で対面コミュニケーションの機会を確保。
賃金 月給固定給
設置機器 ノートパソコン(会社貸与)、FAX(本人所有)、携帯電話(会社貸与)
設置費用 特になし

在宅勤務の状況について
在宅雇用を導入した動機・経緯 障がい者雇用を模索していく中で、雇用形態を広げ働く意欲の高い人に活躍できるようにしていけないだろうか、と考えていました。パソコン作業をメインにしている作業所があると伺い訪問した先で、湯澤さんに出会いました。お会いしたときに能力ややる気が十分見られることなどから弊社での採用の可能性を感じました。弊社にとって在宅という勤務形態での採用は初めてで、在宅で仕事をするという仕組みを一から作らなくてはいけませんでしたが、体力面から通常勤務が難しい湯澤さん達にも、働ける方法があると、作業所で熱心に取り組む姿を見て確信が持てました。「在宅雇用を本格導入するまでに準備期間を設けて段階的に研修や業務を実施していきたい」と作業所の所長さんに相談したところ、一定期間、場の提供という形で一緒になって協力してくださったため、一歩ずつ臨機応変に対処し進めていくことが出来ました。
在宅雇用導入にあたっての準備内容 会社から離れた自宅での単独作業なので、精神的に孤立しないよう、在宅勤務予定者2名を同時に採用し、3ヶ月間は元々在席していた作業所の一角に一時的な作業場所をおかせていただき、一通りのマナー研修、ビジネス文書の作成方法、プレゼン演習など行い、社会人として必要とされる基礎を教育しました。法令順守の視点での情報管理規程、また、本社と同じ意識で仕事が進められるようFUJITSU Wayに関する説明なども導入時に行いました。課題業務を渡し、段階的に一人で仕事が出来るよう準備しました。3ヶ月の間で担当者との信頼関係が出来上がったところで、パソコン他必要備品を貸与し、完全在宅に切替。月2回の定例ミーティングの他、導入当初は自宅に在宅勤務支援担当者が訪問し仕事や生活リズムに対する指導を行いながらパソコンの環境設定なども行いました。在宅雇用導入時に準備したことではないが、導入後数年たって、在宅勤務者の業務に広がりが出てきたことから、週1日は出社し、他を在宅勤務とする在宅勤務者を新たに採用。在宅勤務支援担当者の補助的な役割と位置づけ、在宅勤務者に対する研修やミーティングの補助、HP制作の技術指導(スキルアップ/ブラッシュアップのため)、個人的な相談などを担ってもらっています。
株式会社富士通ビー・エス・シーからのメッセージ 湯澤さんは入社当初、コミュニケーションのとり方や業務内容を把握すること、仕事上とびかう言葉の表現に苦労していましたが、ここ数年はそれにも慣れて、なおかつ得意分野(デザイン)での仕事も増えてきました。本来の能力が花開いていくのが感じられます。最近は確実に仕事をこなしていく方法(自分なりの報告書)も考えて、仕事の精度も上がってきました。マイペースですがしっかりと考えて行動するところが湯澤さんのいいところだと思います。これからは得意分野を伸ばすとともに、苦手なものを克服しさらに富士通ビー・エス・シーの社員としてパワーアップしてくれる人だと思っています。
在宅勤務者(湯澤さん)からのメッセージ
障害者雇用や、在宅勤務という言葉はまだまだ、認知度が低い中で、作業所で働いていた私に、就職という機会を与えてくれた、作業所の方や会社の方にはすごく感謝をしています。
在宅勤務で良かった事は、体力面で無理をしないで勤務出来ることです。悩んだ事は、コミュニケーションでした。すぐ確認が出来ない事やどこまで質問して良いのか初めは悩みました。しかし、今では担当者の方も配慮してくださり、自宅に訪問して業務内容の確認や月2回のミーティングや勉強会などを受ける事もでき、業務報告や技術向上などを行うことが出来るようになり、不安も軽減しました。
上司の方から業務依頼を受ける際にも、初めての業務や少し混乱しそうな業務に関しては、分かりやすく説明して頂けるようになり、離れていても、あまり業務に支障がなくなりました。他社にも、このような体制などをより知ってもらい障害者雇用の幅が広がってほしいです。

在宅勤務中の湯澤さん

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