株式会社三重データクラフト
在宅雇用企業事例
事業所名 | 株式会社三重データクラフト(別ウィンドウで開きます)(法人番号6190001001089) |
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業務内容 |
コンピュータによる情報処理受託業務
電子計算機による鳥瞰図の作成及び図面の設計編集合成業務 鋼構造物製作に関わる研修並びに技術指導業務 等 |
従業員数 | 70名 うち障害者数36名(重度障害者13名) (令和5年10月1日現在) |
在宅勤務者数 | 5名 |
所在地 | 三重県津市雲出鋼管町1番地 |
氏名/年齢 | ① Hさん/47歳 ② Iさん/26歳 |
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在住地 | ①鈴鹿市 ②松坂市 |
障害状況(等級) | ①身体障害(四肢体幹機能障害) ②身体障害(心臓機能障害) |
雇用形態・配属部署 | ①短時間正社員、津製グループ製造情報チーム ②短時間正社員、業務グループ業務チーム |
業務内容 | ①データチェック、ホームページ作成 ②情報システム管理、データ入力業務、文書作成 |
勤務日数・時間 | ①9時00分~16時00分 ②9時00分~17時30分 |
業務管理 |
組織体制として、業務区分毎にグループ(4グループ)を設定し、その下にチーム(1チーム3~5名程度、業務グループを除く)を配置している。各グループにグループリーダーおよびチームリーダーを配置し、それぞれの役職に応じた業務管理や人材育成を行っている。役職への配置については、障がいの有無は全く関係なく、当該社員の能力(自身の業務遂行力、マネジメント力等)に応じて選任している。
在宅勤務者は、グループリーダーへ始業、終業をメールにて報告。 残業が必要な場合は、事前にメール等でグループリーダーへ申請し、了承を得た場合行う。残業を行った場合は、本人の体調や負担を考慮して出勤時間を個別で調整する。 (例:残業した翌日は、残業した時間分、始業を遅らすなど。) また、本人からの希望があれば産業医との面談も実施する。 ![]() 事業所外観 |
コミュニケーション・社内情報の提供 |
業務に関する打合せ等は、基本的にメールや電話で行うが、必要に応じリモートシステム(Microsoft Teams)でも行っている。
業務で使用するデータは、会社の管理するネットワーク上で共有している。 |
賃金 | 基本給は年齢、在籍年数、職歴等に応じて設定。 年1回の社内資格の昇級や役職昇格等により昇給。 賞与は夏季、冬季の2回(正社員のみ)。その他手当(残業手当、通勤費補助、在宅勤務手当等) |
設置機器 |
(社内で使用しているものと同様)モニター、ノートPC、携帯電話等を会社から貸与。
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設置費用 | 会社が貸与する携帯電話でのテザリング機能を利用した通信で業務を行う。 |
在宅雇用を導入した動機・経緯 |
日本鋼管(現JFEエンジニアリング)の特例子会社として平成6年設立。主に親会社からの設計関連の資料作成やデータ処理などを行っている。現在、全社員70名のうち36名が障がい者であり、障がい者のうち5名が在宅就労を実施している。
障がい特性や家庭環境の変化(育児等)により、通常の出社や長時間のデスクワークが困難となった社員がでてきたため、職務を在宅勤務用に切り出して導入したのがはじまりである。なお、現時点においては、在宅就業を前提とした採用は実施していない。 在宅勤務を行っている社員は、当社での勤務歴が長く、業務に十分理解のある社員を対象に、通勤が困難でリモートにて作業を担うことができると判断された社員としている。個々の業務内容は当該社員のスキルに適した業務内容としている。 ![]() 社内風景 |
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在宅雇用導入にあたっての準備内容 |
在宅勤務を希望する社員と社長にて面談を行い、それぞれの状況に合わせて勤務体制や業務内容を調整した。
在宅勤務を行う社員の体調管理については、定期的な面談等の機会を有効に活用し、細かい変化に気付ける体制としている。(企業在籍型職場適応援助者、障害者職業生活相談員の配置等) 在宅勤務を行う社員には、社内で使用しているものと同様のモニター、ノートPC、携帯電話を貸与し、業務遂行する環境を整えている。在宅勤務者は自宅にある個人のネット環境を使用することが多いが、携帯電話のテザリングの使用が可能となっており、在宅勤務での経済的負担を補填している。 人事制度においては、障がいの有無に関係ない評価制度を導入している。そのため、自身の業務遂行だけでなく、チームとしての人材育成においても十分な技量があると評価された場合はチームリーダーや更にグループリーダーの役職に配属される。現在、障がいのある社員をグループリーダーに1名、チームリーダーに2名配属している。また、社員をハローワークのしごとサポーターの養成講座に受講させることで、障がい特性への認知の向上を図り、また適任者に職場適応援助者養成研修や障害者職業生活相談員資格認定講習を受講させ、職場で障がい者が自然と活躍できるための有資格者を養成し、職場での相談員やマネージャーとして配置している。 |
在宅就業を導入しての効果、発見 |
在宅勤務を導入したことで、通勤が困難な社員が業務を続けることができ、更に慣れた環境のためパフォーマンスを落とすことなく仕事ができている。
また、在宅勤務の社員は会社での勤務歴が長く、業務に十分理解があるため、信頼を持って仕事を担ってもらうことができている。 今後も法定雇用率が引き上げられていくことが想定されるなかで、障がい者を長く継続雇用する環境を整備するため、在宅雇用は一つの有効な手段だとは思われるが、業務によっては在宅就業に対し、向き不向きがあるため、その職務の切り出しは事前に綿密に検討したほうが良いと考えている。 ![]() 代表取締役社長 原田さん |
在宅就業者の声 |
①通勤時間が不要なため、仕事と育児の両立がしやすくなり、余裕をもって業務にも取り組むことができるようになりました。
また、体調に合わせて体勢を変えたり、室温など仕事環境を調節したりできるため、体への負担がかかりにくく最適なコンデションで業務に取り組むことができます。 在宅で仕事をする上で意識していることは、プライベートから仕事へスムーズに切り替えができるよう、「机の片付け→パソコン等仕事アイテムを準備→子供を保育所へ送迎→帰宅後メールチェック」というような、朝のルーティンを作って、仕事をはじめようという気持ちにもっていくようにしています。モチベーション維持のためには、通話等の対話でのコミュニケーションも大事だと思うため、メールだけではなく電話やMicrosoft Teams等のオンラインシステムも活用しています。 また、仕事の進捗状況が不透明になりやすいため、報告等は迅速に対応するように努めています。 ②元々持病により体調を崩しやすいため、在宅就業で自分のペースで休憩が取りやすくなりました。 また、慣れた自宅環境での勤務ということもあり、気持ちとしても落ち着いて勤務できます。 在宅で仕事をする上で意識していることは、メールにて上司への毎日の就業開始・終了の報告を行うのと同時に、業務進捗の報告も欠かさず行うよう心がけています。 また、通勤していた時と比較して、社内向けの掲示板などの情報共有場所を見る頻度が上がり、業務に必要な情報を共有しやすくなりました。 ![]() 自宅で仕事するIさん ※事業所の意向により、「障がい」と表記しております(「企業および事業の概要」欄を除く)。
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