第1章 在宅勤務、在宅就業とは? 1.在宅勤務とは?  在宅勤務とは、事業主と雇用関係にある労働者が「労働日の全部又はその大部分について事業所への出勤を免除され、かつ自己の住所又は居所において勤務すること」をいいます。  なお、在宅勤務について、雇用保険の適用を受けるには、指揮監督系統の明確性等、一定の要件に該当する必要がありますが、業務の範囲については限定されておらず、データ入力等の全ての業務が適用の対象になります。 2.在宅就業とは?  在宅就業とは、「事業主と雇用関係にない請負契約等に基づく働き方として、いわゆる非雇用の就業形態」をいいます。 3.テレワーク  テレワークとは、Tele(遠い・離れて)とWork(働く・仕事)を語源として、「IT(情報通信技術)を活用して時間や場所にとらわれない柔軟な働き方」をいいます。在宅勤務はテレワークの一つの形態としてとらえられています。 仕事をする場所により、施設利用型テレワーク、自宅利用型テレワーク、施設に依存しないテレワークに区分されます(社団法人日本テレワーク協会、2005)。 4.本書をお読みになるに  あたって  上述1〜3の用語の概念を図1のように整理しました。本書では、収集した事例を以下の分類でご紹介していくこととします。 (1)雇用事例(在宅勤務等) (2)非雇用事例(在宅就業) (3)その他(支援団体の取組紹介)